昨年6月、かごから降りようとしたところエレベーターが動き出し、床と天井に挟まれて死亡した都立高校2年生の立川大輔さん(当時16歳)の両親が2日の夜、「警視庁にはあらゆる捜査をして原因を究明してほしい。息子の死を無駄にしないで」と訴えた。事故機の製造主「シンドラーエレベータ」は捜査中を口実に遺族への説明を拒んでいる。謝罪すらも行っていない同社の対応に親族の不信感は募っている。
この痛ましい事故を巡り、警視庁捜査1課は事故機の保守点検に不備があるのではないかと見て調査を進めると同時に、シンドラー社の刑事責任の有無も捜査している。

札幌市中央区の住友生命札幌ビルで、日立製作所製エレベーターのワイヤーロープの一部が破断していたことが判明した。同ビルにはホテルや事務所などが入っており、エレベーターの保守点検を担当する「日立ビルシステム」は、昨年5月に行った定期検査で「問題なし」と報告している。国土交通省では、「定期検査で劣化点を見逃していた可能性が高い」として、同社が保守点検をしている全国のエレベーター約15万基を緊急に点検するよう、各都道府県に通知した。

六本木ヒルズ「森タワー」で日本オーチス・エレベータ社製のエレベーターが火事を起こした。それを受け国土交通省は、同社が保守管理する約5万基のエレベーターを対象に緊急点検を行った。この結果、17都道府県のエレベーター計80基のワイヤロープの一部に破損や伸びが見られ、早急な安全対策が必要なことが判明した。
同省では「明らかに検査を怠っているケースは見受けられなかった」としており、オーチス社は「保守点検や定期検査を充実させ、社会的責任を果たしていきたい」としている。

エレベーターが4階から3階付近にさしかかったところで突然停止し、男性・女性1人ずつ計2人がエレベーター内に閉じ込められた。すぐに事態に気づいた4階テナントの従業員が3階の乗り場の扉を開け、男性を救出、続いて女性を救出しようとしたが、エレベーターと3階床とは約1.2m離れており、一端は飛び降りたものの着地時にバランスを崩し後方に転倒し、エレベーターの床部分とフロアのすき間から約7m下の1階底部に転落し、意識不明の重体。
